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即興曲集「秋」

Impromptus - Autumn -

· Creative Notes

1 猫目 Cat eyes - 5:14

野で暮らす人懐っこい猫一家を彼等の視点で。しなやかな容姿と機敏な動き。警戒・接触・安堵・喧嘩・食事。

2 一番星 First star - 4:57

夕闇にポツンと現われた金星が「いちばんぼしみつけた」と簡素に唄う。そして、橙から藍へと蕩ける空色を和音で奏でる。

3 鈴虫 Bell crickets - 4:50

陽が暮れ、鈴虫の合唱に包まれてゆく。リンリンという響きを二声で描く。涼しい風が肌を柔らかく撫ぜる。

4 巻雲 Cirrus clouds - 4:37

幾筋もの巻雲が夜空を満たし、鈴虫に呼応するように流れる。雲々が干渉し織りなす紋様を和音の重なりで。

5 ツクツクボウシ Cicadas - 4:23

一夜明け、朝陽が身体を温める。緩やかに開いてゆく意識にか細いツクツクボウシの声が浸透する。夏の名残り。

6 野点 Open-air tea ceremony - 3:55

火を起こし湯を沸かし茶を点てる。湿った土の香りは雨雲の接近を知らせる。茶をすすると冷えた鼻先が僅かに膨らんだ。

7 地衣類 Lichens - 4:25

朝露がついた水場の切り株に群れる見慣れぬ生命。踊るような淡緑の姿に朱色の帽子を被る彼等が営むここでの一生とは。

8 手斧 Hatchet - 3:22

左足で薪を踏み右手で斧を振り下ろす。質量の移動に応えて歪み割れ折れ弾け飛ぶ木片の数々。額に伝うひとすじの汗。

9 ハイキングコース Hiking course - 4:21

滝壺と洞窟の脇を抜けて斜面を這い上がると、見晴らしのいい頂上でひとやすみ。帰りは空を飛んでキャンプ場へ戻った。

10 野営 Camping - 3:45

漆黒。雲に覆われた空には月も星もないが、響く鹿鳴と焚火の温もりがあればスヤスヤと眠れる。朝まで起きていたい程に。

11 岩清水 Water trickling - 4:07

崖の階段を降り川へ。手を添えた岩肌は苔生し彼方此方で澄んだ雫が湧いている。落下しピチョンピチョンとこだまする。

12 波紋 Ripples - 3:48

河原に拡がる丸く尖った石を掴み投げる。ブン!ぱん!ブン!どぽん!ブン!しゃん!ブン!さらさらさら、、、。

13 Swamp - 4:12

竜の背のようにうねり流れる静かな渓谷。大雨の濁流が運んできた倒木が無造作に堆積している。腰掛けて目を閉じる。

14 夜風 Night breeze - 4:09

シュラフに包まりテントに当たる風を眺めると、いつしか眠りについていた。揺れる葉の音だけが今夜のBGM。

15 落葉 Fallen leaves - 5:00

冷え込んだ日の紅葉は乾き一層鮮やかに感じます。もう冬と呼んでいいだろうヒンヤリとした空気。もうすぐクリスマス。

(C) (P) 2019 Masashi Motokado, CC0

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