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即興曲集「冬」

Impromptus - Winter -

· Creative Notes

1 夕雲 Sunset clouds - 3:27

暮れゆく高台。遠方の稜線は茜空を際立たせ、山風が生む綿雲は方々で混じり合っては溶けてゆく。東には染める紺空。

2 薄氷 Thin ice - 4:10

雪に覆われた白く眩い牧場で、鏡のような池がぽっかりと口を開けている。水面に張る薄い氷は滲んだ景色を艶やかに映す。

3 プレアデス星団 Pleiades star cluster - 4:29

雪の芝生に寝そべり新月の星空で視界を満たす。一箇所にひしめくプレアデス星団が一際美しく煌いている。6つ?7つ?幾つ?

4 レイヤー Layers - 5:53

頂碑にもたれ見渡すと、煽り雪が風下の山肌を化粧し、黒い輪郭を尾根に引いていた。幾重にも折り重なり遠く富士へと至る絶景。

5 白鳥 Swans - 6:06

凍湖で暮らす白鳥のつがい。波紋を棚引かせゆったり滑らせるプロポーションは洗練された機能美。スッと尾を立て水草を頬張った。

6 解禁 Lift a ban - 4:28

ぶ厚い氷で地続きとなった湖面にスノーシューで降り立つ。ヒトではない足跡が岸から岸へと数本走っている。陽光が温かい。

7 凍湖 Frozen lake - 4:51

獣跡に添い湖上を歩く。それだけで得られる独特の視野と感覚。地形と風道を読み安全なルートを導き、歩を進める。

8 陰陽 Yin yang - 4:04

凍湖の浅瀬でせせらぐ小川。視線を伸ばすと零度の境が氷の基準線を示している。黄泉の国との境を模すかの如く。

9 オリオン大星雲 Orion nebula - 3:06

三つ星の下に淡い紫の異世界がある。四つ星を抱くオリオン大星雲。暖かそうなガスを養分に、星々が次々と産まれる秘境。

10 氷柱 Icicles - 5:02

暖かいバンガローで迎えた真冬の朝。カーテンを開けると白銀の世界。軒下の氷柱がデコラティブに夜を象っていた。

11 氷瀑 Icefall - 6:19

刻を止めた滝の美麗さに心を奪われた。しかし目を凝らすと氷はスーパースローに動いている。今まさに舳先を伸ばさんと。

12 幻影 Phantasm - 5:32

不凍湖の水面が囲う山景を映している。その風情は、どちらが幻か見分けがつかない程に妖艶で静寂。吸い込まれそうだ。

13 氷紋 Ice crest - 5:13

フロントガラスにこんな紋様を描いたのは誰?エアコンの暖気で蕩ける結晶のアニメーションがスクリーン一杯に踊り始めた。

14 展覧会の絵 Pictures at an exhibition - 3:32

ムソルグスキーの傑作。即興で奏でる音楽はいつも絵画のような風合い。現と幻を行きつ戻りつし、コアを浮き彫りにしてゆく。

15 主よ人の望みの喜びよ Jesu, joy of man's desiring - 3:30

バッハの傑作。観察すればするほど驚かされる自然の偉大さ。ヒトの歩みが壊し産んできた社会とは?未来へ届く世界とは?

(C) (P) 2020 Masashi Motokado, CC0

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